AMDのA10-7870KというCPUを搭載したPCを普段使っていますが、今となっては後発のCPUと比べると力不足。4K動画などの高画質映像が普及する今となってはCPUによる動画変換はあまり期待できない。なので、手元にあるグラフィックカードのハードウェアエンコード機能を使って高速な動画変換をフリーソフトウェアで試みた。
CPUエンコードが遅いと感じる
AMDのA10-7870Kは、一応4コアCPUなんだけど実質は2モジュール4スレッドでIntelでいうとこの2コア4スレッド同等。当時のcore i3シリーズ程度の性能で、現行で言えばPentiumシリーズのほうが優れているような気がする状況。
当時としてはCPU内蔵のGPU性能が良い部類でコストパフォーマンス良かったんだけど、今となっては...ため息が出る。
Adobe CS6のIllustratorやPhotoshopとかは内蔵GPUでも意外にも動くんだけどね。とにかく動画ファイルの変換はもたつく印象が拭えない。なので手元にあるグラフィックカード「AMD Radeon RX570」を使ったハードウェアエンコードを行うことにした。
ハードウェアエンコード機能使うにあたっては有償ソフトウェアかと思ったけれど、ナイスなフリーソフトウェアがあったので利用させてもらうことにしました。
A's Video Converter
- Blueskyのホームページ
- http://bluesky23.yukishigure.com/AsVideoConv.html
- 対応OS:Windows 10/8.1/8/7
- 別途ランタイムのインストールが必要
- 扱うファイルによっては追加ファイルの導入が必要
ここがナイスだなと思うポイント
- 無料ソフトウェア(寄付可能)
- AMD VCE (Video Codec Engine)によるハードウェアH.264およびH.265/HEVCエンコードに対応
- Intel QSV (Quick Sync Video)によるハードウェアH.264およびH.265/HEVCエンコードに対応
- NVIDIA NVENC によるハードウェアH.264およびH.265/HEVCエンコードに対応
- ソフトウェアH.264およびH.265/HEVCエンコードに対応
- ハードウェアデコードに対応
- ハードウェアフィルタ処理に対応
- 最大8個までのファイルを同時に変換する事が可能
- 複数のファイルを自動で連続変換していくバッチエンコードに対応
- 複数のファイルを変換しながら一つのファイルとして出力する結合変換に対応
- 簡易編集機能を搭載し、変換したいシーンのみを切り出して変換する事が可能
- フォルダ監視による自動変換に対応
- DirectShowビデオキャプチャおよびオーディオキャプチャに対応
※公式ページより引用(Version 7.5.0時点)。機能に対する注釈や詳細は公式ページをご参照ください。
ここがちょっと残念だなと思うポイント
- 導入に関しては素人にやや敷居が高い(ランタイムや追加ファイルの別途インストールが必要)
- 各設定や使い方が動画編集ソフトや動画変換ソフトに不慣れな初心者にはわかりにくい
- 公式ページに使い方の説明が少ない
使いこなせれな優秀なソフトウェアであると思います。使ってみた感想としては「CPUに比べて、めっちゃ高速」。最新CPUのcore i7やRyzenと比べたらどうかわからないけど...持ってないから。特にバッチ処理による自動連続変換は便利。「プリセット」を保存しておけば、設定の呼び出せるので毎度設定しなくてもいいから割と楽。思った以上に安定した動作でした。
無料で公開していただいていることには、感謝の一言です。少なからず、私は救われました。
A's Video Converterの使い方
使い方については、私もまだ勉強不足なので説明しきれません。なので参考ページをご紹介させていただきます。
- GPUを使ってH.265で爆速エンコードが可能な無料ソフト「A's Video Converter」を使って4Kムービーをエンコードしてみた
https://gigazine.net/news/20170311-as-video-converter/ - A's Video ConverterでNVENCを使ったH.265/HEVCエンコードテスト
https://edit-anything.com/blog/asvideo-converter.html - A's Video Converter を再び試したらかなり良くなっていた件
https://bucci.bp7.org/archives/37720
以上です。ご参考になれば幸いです。